PDF白黒変換・CMYK変換

PDFの白黒・CMYK・K100・特色の変換

PDFの白黒・CMYK・K100・特色の変換

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文字・図形・画像の色をグレースケールにして白黒PDFを作成

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色の明るさを保ったグレーの階調に変換します。文字や図形はベクターのまま残ります
BT.601は赤がやや明るくなり、BT.709は緑の比重が大きく画面の色に近くなります

暗号化されたPDFは先にパスワードを解除してください。ファイル全体を書き直すため、既存の電子署名は無効になります。原本を保管し、結果をご確認ください。

PDF白黒変換・CMYK変換について

このページには色を変える4つのモードがあります。白黒(グレースケール・完全な白黒)、RGBを印刷用CMYKにするCMYK変換、本文の4色ブラックをK単色にするリッチブラック整理、DICやPantoneなどの特色をCMYK値に置き換える特色変換です。どのモードもページを画像化せず、コンテンツストリームの色指定演算子(g・rg・k・cs/scnなど)と画像・グラデーションのデータを直接書き換えるので、変換後も文字の選択や検索ができます。

色の変換は単純な計算に見えますが、どの式を使うかで結果が変わります。白黒は輝度の重み、CMYKはICCプロファイル、リッチブラックは「黒とみなす基準」、特色は濃度の扱いが結果を左右します。以下でモードごとに、実際の計算と限界を説明します。

白黒モード:赤と緑が同じグレーになる問題

グレースケール変換はR・G・Bに重みを掛けて足します。BT.601は0.299・0.587・0.114、BT.709は0.2126・0.7152・0.0722です。緑に最も敏感という点は同じでも比率が違うため、赤と緑の系列が並ぶグラフでは式を切り替えると区別しやすくなることがあります。ガンマ補正はせず、PDFに記録された値にそのまま重みを掛けます。

CMYKの色は(1−C)(1−K)のような単純な式でRGBに直してから同じ重みを使います。ICCプロファイルを通さないので、印刷所の校正紙のグレー濃度とは一致しません。完全な白黒モードは、計算した明るさがしきい値より暗ければ黒、明るければ白にします。

JPEG写真はブラウザでデコードしてグレーにした後、1チャンネルのJPEG(品質90)で保存し直すため、通常は大きくなりません。JPEG 2000の写真と純粋な白黒モードの画像は可逆のFlateで保存するので大きくなることがあります。必要ならPDF圧縮を続けて使ってください。

CMYK変換モード:RGBとCMYKは1対1で対応しない

RGBは光を足して、CMYKはインキで光を引いて色を作ります。モニターの鮮やかな緑や青は紙とインキでは出せない領域にあり、どのCMYK値を選んでも元より濁ります。その「どれだけ、どの方向へ」を決めるのがICC出力プロファイルとレンダリングインテントです。知覚的は色同士の関係を保ったまま全体を圧縮し、相対的な色域を維持は再現できる色はそのままにして、外れた色だけを最も近い境界に切り詰めます。

印刷所の.iccファイルを使うか、なければCC0で公開されたCGATS TR 001(SWOP)互換の簡易プロファイルを使います。米国の輪転印刷条件が元なので、Japan Colorとは差があります。国内の印刷所に出すなら、先方指定のプロファイル(Japan Color 2011 Coatedなど)を入手してアップロードしてください。変換後は保存したファイルを別の検査器で読み直し、残ったRGBを報告します。

RGBの黒(0,0,0)をプロファイルで変換するとC・M・Y・Kすべてを含む4色ブラックになり、本文がこれで刷られると版ずれで文字の縁に色がにじみます。「黒はK100%」をオンにすると純粋な黒だけK単色に、「グレーはK単色」をオンにすると無彩色のRGBとDeviceGrayをK濃度だけに変換し、グレーの文字が青や赤に転ぶのを防ぎます。

リッチブラックモード:どの値を黒とみなすか

リッチブラックはKの下にC・M・Yを敷いて深い黒を出す方法です。大きなベタ面には向きますが、本文や細い罫線では4版の見当ずれが文字の縁の色として出ます。このモードはCMYKのk/K演算子のうち、C・M・Yが少しでも入っていて、単純変換したRGBの3チャンネルがすべて0.2未満の値だけを0 0 0 1に書き換えます。2つ目の条件のおかげで、Kを含む濃紺のような有彩色は対象外になります。

RGBで指定された黒(rg)はKの概念がないので対象外で、画像のピクセルや特色(Separation・DeviceN)で指定された黒も変えません。面積は見ないため、大きなリッチブラックの背景もK単色になり、刷り上がりが浅く見えることがあります。背景をリッチブラックのまま残したい場合は結果を確認してください。

特色モード:濃度は線形に掛ける

PDFは特色を/Separation色空間として記録し、代替色空間と濃度(tint)変換関数を持たせます。このモードは指定した特色名が実際に選択されているcs/scn演算子を探し、入力したCMYK値のk/Kに置き換えます。濃度0.5ならCMYK値に0.5を掛けます。

元のファイルの変換関数が曲線でも、このツールはそれを評価せず線形比例に単純化します。100%の部分は入力値どおり正確で、淡い網点部分は元の代替色とずれることがあります。複数のインキを束ねたDeviceNは未対応で、特色名は大文字小文字や空白までPDFに保存されたとおりに入力する必要があります。

例

赤と緑の棒グラフをモノクロプリンターで

入力
赤 (0.9, 0.1, 0.1)、緑 (0.1, 0.6, 0.1)
結果
BT.601:0.339 / 0.394 ・ BT.709:0.270 / 0.458

BT.601では明るさの差が0.055しかなく、印刷するとほぼ同じグレーです。BT.709は緑の重みが大きく、差が0.188に広がります。グラフの多い資料は両方の式でプレビューを比べてください。

リッチブラックの判定

入力
C70 M70 Y70 K90 / C100 M80 Y0 K40
結果
前者はK100に変更、後者はそのまま

前者はRGBにすると各チャンネル0.3×0.1=0.03で、すべて0.2未満なので黒とみなします。後者の濃紺は青チャンネルが1×0.6=0.6で基準を超えるため、有彩色として残ります。

特色を4色に

入力
特色 PANTONE 186 C → C0 M90 Y76 K0、文書内に50%濃度の面
結果
100%部分 0/90/76/0、50%部分 0/45/38/0

濃度をCMYKの各値に掛けます。76×0.5=38です。元の変換関数が曲線なら、50%部分の色は元の表示とわずかに違うことがあります。

使い方

  1. モード(白黒・CMYK・リッチブラック・特色)を選び、PDFを入れて解析結果を見ます。
  2. モード別の設定を決めます:輝度の式としきい値、ICCプロファイルとインテント、黒の判定基準、特色名とCMYK値。
  3. 実行後、要約でスキップ項目や残ったRGBを確認し、プレビューで色を見てから保存します。

主な用語

DeviceGray / DeviceRGB / DeviceCMYK
PDFのデバイス依存色空間です。数値だけを持ち、それが実際にどの色になるかは出力機器に任せます。
ICCBased
ICCプロファイルを付けて、値が実際にどの色かを定義した色空間です。
特色(Separation)
CMYKの掛け合わせではなく専用インキ1色で刷る色です。PDFでは名前、代替色空間、濃度変換関数で記録します。

よくある質問

白黒にするとファイルは大きくなりますか?

JPEG写真はグレーの1チャンネルJPEGで保存し直すので、通常は大きくなりません。JPEG 2000の写真や純粋な白黒モードの画像は可逆方式で保存するため大きくなることがあり、その場合は変換後にPDF圧縮をかけてください。

印刷所にRGBだと言われました。CMYK変換だけで入稿できますか?

色の問題は解決しますが、PDF/X形式、塗り足し、画像解像度もあわせて求められることが多いです。使用プロファイルも印刷所に確認して、そのファイルで変換するのが最も確実です。

CMYKにすると画面で色がくすみます。

インキで出せない色を寄せた結果なので正常です。刷り上がりに近い見え方です。

リッチブラックモードは大きな黒背景も変えますか?

k/Kで指定された黒なら面積に関係なく変えます。背景をリッチブラックで残したい場合は、その部分をレイアウトソフトで別に処理してください。

補足

どのモードもファイルを書き直すため、電子署名は無効になります。色の変換は元に戻せないので、元ファイルを保管してください。

関連ガイド

出典

基準日:

プライバシーとデータの扱い