PDFにページ番号を追加・ヘッダー・フッター
ページ番号・ヘッダー・フッター・ベイツ番号を追加
ページ番号・ヘッダー・フッター・ベイツ番号を追加
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PDFにページ番号を追加・ヘッダー・フッターについて
PDFの「何ページ目」には2種類あります。紙に印刷される数字、つまりページ内に描かれた文字と、ビューアのページ番号欄に出るページラベルです。このツールは前者を入れ、既定では後者もその番号に合わせて書き込みます。前者は下・上など9か所のどこかに本物のテキストとして番号を描くので、印刷にも出て検索もできます。
タブは3つです。ページ番号だけを入れる基本タブ、タイトル・日付・ロゴ・社外秘の文言までまとめて入れるヘッダー・フッタータブ、複数ファイルに途切れない通し番号を押すベイツ番号タブです。いずれもページの見える範囲(CropBox)と回転を考慮して配置するので、横向きに回したページでも画面で見た下側に正立して入ります。
印刷された番号とページラベルは別物
PDF規格(ISO 32000-1 12.4.2)のページラベルは、文書カタログに「1〜4ページはi〜iv、5ページ目から1、2、3」のように書いておく情報です。ビューアのページ番号欄や「ページへ移動」はこれを使い、ページ上に描かれた数字とは別に保存されるため、番号を描くだけでは両者がずれることがあります。
ラベルなしで表紙2枚を除いて本文を1から振ると、印刷上は1なのにビューアは3ページと表示します。会議で「3ページを見てください」が食い違うよくある原因です。そこで「ビューアのページ番号も合わせる」(既定でオン)は、印字した番号と同じ規則のページラベルを書き込みます。数えない表紙はi、ii、本文は開始番号から1、2、3となり、「除外したページも数える」をオンにすると表紙も開始番号から続きます。範囲を指定して一部のページだけに番号を入れても、ラベルは番号の順に続きます。文書にもともとあったラベルはこの規則に置き換わるので、残したい場合はこのオプションをオフにしてください。開始番号が0のときはラベルで表せないため書き込みません。
表紙の除外と{total}の意味
除外する表紙の枚数を指定すると、先頭の数枚には番号を入れません。「除外したページも数える」をオンにすると3枚目は3から、オフなら1から始まります。書式の{total}は文書の総ページ数ではなく、実際に入った番号の最大値です。そのため「1 / 8」のように本文ベースの総数を表示できます。
両面印刷の冊子なら「左右対称」をオンにします。偶数ページで左右の位置が入れ替わり、番号が常に外側の角に来ます。ページ範囲を指定すると範囲外のページには番号が入りませんが、番号の数え方は続けて計算されます。
ヘッダー・フッタータブ
上下それぞれ左・中央・右の計6か所に文言を入れます。文言の中の{title}、{date}、{confidential}、{page}、{pages}、{file}がページごとに置き換わり、報告書型・社外秘型・シンプル型のプリセットがあります。ロゴ(PNG・JPG)は1か所に高さ3〜40mmで入れられ、ヘッダーの下とフッターの上に細い線を引けます。{confidential}だけ赤で描くこともできます。
すでにヘッダーが印刷されている文書に重ねると文字同士が重なります。元の余白が狭ければ余白の値(0〜60mm)を増やすか、先に余白追加ツールでスペースを作ってください。
ベイツ番号:訴訟の文書提出から生まれた方式
ベイツ番号の名は、1891年に自動ナンバリング機の改良で特許を取った米国の発明家エドウィン・G・ベイツに由来します。押すたびに数字が1つ進むスタンプで、米国の法律事務所がディスカバリー(証拠開示)で提出する大量の文書の1枚ごとに固有番号を付けるのに使われました。今ではPDFに電子的に付けるのが一般的です。文書提出を定める米連邦民事訴訟規則34条自体はベイツ番号を義務づけておらず、慣行や当事者間の合意で使われています。
要点は、ファイルが複数でも番号が途切れないことです。形式は「接頭辞+ゼロ埋めの桁+接尾辞」(例:ABC000001)で、桁数は1〜12桁です。ファイルごとに1枚目(表紙)を番号から外せるほか、{bates}、{file}、{page}、{total}などのトークンで奇数ページ・1枚目・最終ページといった条件別の文言ルールを複数設定できます。どのファイルの何ページ目が何番かを記録したCSVも一緒に保存されます。
日本の民事訴訟では、原告の証拠を甲第1号証、被告の証拠を乙第1号証のように証拠単位で番号を付けるのが基本です。ベイツ番号はページ単位なので、膨大な資料をやり取りして「ABC000137」のように特定のページを指す必要がある場面で役立ちます。
例
表紙2枚を除いた10ページの報告書
- 入力
開始1、表紙除外2、除外したページは数えない、書式「{n} / {total}」- 結果
3〜10枚目に「1 / 8」〜「8 / 8」
{total}は入った番号の最大値の8です。「除外したページも数える」をオンにすると3〜10枚目は「3 / 10」〜「10 / 10」になります。ビューアのページ番号欄も印字と同じく、前者ではi、ii、1〜8、後者では1〜10と表示されます。
3つのファイルに続くベイツ番号
- 入力
接頭辞ABC、6桁、開始1、ファイルは12・30・8ページ- 結果
ABC000001–ABC000012、ABC000013–ABC000042、ABC000043–ABC000050
2つ目のファイルは1つ目の最後の番号の次から始まります。ファイルごとの表紙除外をオンにすると3枚分減り、最後はABC000047になります。
使い方
- タブ(ページ番号・ヘッダー/フッター・ベイツ番号)を選び、PDFを開きます。
- 書式、位置、開始番号、除外する表紙の枚数を決めます。
- プレビューで位置を確認して保存します。
よくある質問
ビューアに表示されるページ番号も変わりますか?
既定では変わります。印字した番号と同じ規則でページラベルを書き込み、数えない表紙はi、iiと表示されます。元のラベルを残すには「ビューアのページ番号も合わせる」をオフにしてください。
ローマ数字(i、ii)で入れられますか?
ページに印字する番号はアラビア数字のみです。ただし数えずに除外した表紙は、ビューアのページ番号欄にi、iiと表示されます。
ベイツ番号と普通のページ番号は何が違いますか?
ページ番号はファイルごとに1から始まり、ベイツ番号は複数ファイルを通して一度も重ならない固有番号です。
日本語の文言も入れられますか?
はい。書式に日本語が含まれるとNoto Sans KRをサブセットで埋め込んで描きます(かなと基本的な漢字を含みます)。
出典
- ISO 32000-1:2008 (PDF 1.7) — Adobe public copy (12.4.2 Page Labels)
- The Henry Ford — Bates Numbering Machine, 1919-1925
- Wikipedia — Bates numbering
- Federal Rules of Civil Procedure, Rule 34 (Cornell LII)
基準日: