PDF極細線の太さ補正

印刷で消える極細線を指定の太さに一括補正

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CTP出力や印刷で消える極細線を指定した太さに一括補正

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既定では0.25pt未満の極細線を0.5ptに補正します。破線パターン(d)やクリッピングマスク内の線は対象外になることがあります。

暗号化されたPDFは先にパスワードを解除してください。ページの内容を中心に処理するため、しおり・添付・フォーム・署名の保持は保証されません。原本を保管し、結果をご確認ください。

PDF極細線の太さ補正について

PDFの線幅は、描画の前に置かれるw演算子1つで決まります。仕様上0も許されていて、0は「出力機が描ける最も細い線」、つまりデバイスの1ピクセルを意味します。画面では常に1ピクセルで見えるので問題なさそうですが、2400dpiのCTPでは1ピクセルが約0.01mmなので、印刷するとほぼ見えません。ワープロの罫線やCAD図面でよく起きます。

このツールはページとその中のフォームXObjectのコンテンツストリームからwの値だけを探し、しきい値(既定0.25pt)より小さければ最小線幅(既定0.5pt)に書き換えます。座標・破線パターン・文字・画像はバイト単位でそのままです。

wの数値と実際の太さが違うとき

wの値は現在の座標系の単位です。図面をcm演算子で20%に縮小して配置していれば、w 1は実際には0.2ptです。このツールはcmとForm XObjectのMatrixで積み重なる座標変換(CTM)をq/Qまで追跡し、線を引く時点の実際の太さ(w × 倍率)で判定します。そのためこうした線は細線として検出され、w 2.5(実寸0.5pt)に書き換えられます。逆に3倍に拡大されたグループ内のw 0.2は実際には0.6ptなので触りません。新しい太さもその座標系に合わせて書くので、結果は実寸で最小線幅になります。

結果はPDF情報ビューアのプリフライトのタブで再確認できます。そちらも同じように座標変換をたどり、実寸で細い線を数えます。目安: 0.25pt ≈ 0.088mm、0.5pt ≈ 0.176mm。

w以外で線幅が決まるところ

線幅はw演算子のほか、グラフィックス状態辞書(ExtGState)のLW項目をgs演算子で適用して変えることもでき、wがなければ仕様の既定値1ptが使われます(縮小配置されるとこれも細線になります)。このツールはこうした線幅も追跡します。書き換えるw演算子がない場合や、同じwを十分太いほかの線と共有している場合は、細い線だけをq … Qで囲み、その中で線幅を上げます。クリッピングパスと線描きを兼ねるパス(W S)とアウトライン文字(描画モード1・2)には触れません。

例

ワープロで作った表

入力
表の罫線 w 0、セルの区切り w 0.1、外枠 w 0.75
結果
0 → 0.5pt、0.1 → 0.5pt、0.75はそのまま

0.25pt未満の2つだけが変わります。内側を細く外枠を太くしていた差が0.5対0.75に縮まるので、差を残したいなら最小線幅を0.3pt程度にしてやり直せます。

縮小配置されたCAD図面

入力
w 1で描いた図面をcm 0.2で縮小してA4に配置
結果
w 1 → 2.5(実寸0.2pt → 0.5pt)、修正1件

ツールは1 × 0.2 = 0.2ptと計算して細線と判定し、その座標系で0.5ptになるようwを2.5に書き換えます。図面の線がすべて同じwを1つ使っていれば、その演算子1つだけが変わるので概要には1件と表示されます。

使い方

  1. PDFを選び、しきい値と書き換える最小線幅を決めます。
  2. 実行後、変更されたストリーム数と演算子数を確認します。
  3. 結果をプリフライトのタブで再チェックします。

よくある質問

破線も太くなりますか?

線幅は変わりますが、d演算子の破線の間隔はそのままです。間隔の狭い破線は太くなると実線のように見えることがあります。

注釈やフォームフィールドの線も直りますか?

いいえ。ページとフォームXObjectのコンテンツストリームだけが対象で、注釈の外観ストリームやパターン・Type3フォント内の線は対象外です。

署名済みの文書に使えますか?

コンテンツストリームを書き換えるため署名は無効になります。修正後に署名し直してください。

出典

基準日:

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